
三連休に都内散策をしてきました。
文士村と呼ばれていたところ。
それらしい名前をつけた、板壁のアパートを観ていたら、
たまたま外に出ていらした、向かいにお住まいのご婦人が、
「古い建物なので関係ありそうに見えるけれど、名前を使ってるだけで、
まったく関係のないんですよ…」
と教えてくれました。
今は、当時の面影はほとんど残っていない。
散策ルートマップも用意されているけれど、
町のところどころにプレートが立てられているだけ。
ちょっと、肩すかしだった。
積極的に残そうとしなければ、
古い町並み・歴史的な建物はどんどんなくなっていきます。
再開発が続く丸の内。
列柱やアーチの意匠が美しかった一丁ロンドンといわれた、
建物も立て替えが進んで、
街並が一変してしまいました。
程よくデザインされていてかつ機能的、
人にも優しい街に生まれ変わったのはたしかです。
平日だけの街が休日にも人が集うようになったのですから。
でもね、作り手の意思、手仕事を感じさせる
かつての建築意匠はそこには見つけられません。
一方、自然は人間が不要な手を出さなければ、
再生を続けて、いつのまにか見事な意匠を造り出している。
それが何万年のサイクルかはわからないけれど。
人のいなくなった緑の地球がどんな姿になっているか、
やはり観てみたいものです。
- 2007.10.10 |
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